地球温暖化が叫ばれる昨今。
2023年の夏は異常な暑さで、ここ岩手県遠野市も連日30度を超える日が続きました。
そんな中注目を集めているのがクリーンエネルギー。
岩手県遠野市には2つの大きな風力発電所があります。
今回は、その2つの風力発電所にある大迫力の風車を見に行くランニングコースをそれぞれご紹介します。
約84,000世帯分の電気を賄う「グリーンパワー住田遠野風力発電所」
グリーンパワー住田遠野風力発電所は、2023年5月11日に商業運転を開始した、新しい風力発電所です。
運営は、㈱グリーンパワーインベストメントです。
遠野市小友町と、お隣のまちである住田町にまたがり、全部で27基の風車が設置されています。
ひとつの風車の出力は4,200kWで、総出力は113,400kW。
これは、84,000世帯分の年間電力供給量に相当します。
遠野市と住田町の世帯数の合計は約12,000世帯ですから、グリーンパワー住田遠野風力発電所が作る電気だけで十分賄うことができる発電量です。
建て替え工事中のユーラス「釜石広域ウィンドファーム」
釜石広域ウンドファームは、2004年12月に営業を開始した風量発電所で、㈱ユーラスエナジーホールディングスが運営しています。
遠野市、釜石市、大槌町の2市1町にまたがる風力発電所です。
1基あたり1,000kWの風車が43基設置されていましたが、現風車は2023年8月から撤去工事が開始され、1基当たり4,200kWの風車11基に建て替えられる予定です。
営業再開は2026年4月に予定。
建て替え前後の発電量は同規模で、約31,000世帯分の電力供給量となります。
新風車の建設と旧風車の解体を同時に見れるのは今だけです。
大迫力の風車を見に行くランニングコース2選
「グリーンパワー住田遠野風力発電所」コース
まずは、グリーンパワー住田遠野風力発電所の風車を見に行くランニングコースをご紹介します。
起点・終点は、小友町の産直施設である「産直ともちゃん」です。
この産直は、地物の野菜やきのこの他、産直施設内の工房でつくられるパンが人気です。
田舎のパンと侮るなかれ。
ここのパンはどれもクオリティが高いです。
中でもおすすめは「麦さつま」。
ダイスカットされたさつまいもの甘みが生かされた、ふんわりとしたパンです。
他にも多彩なパンが販売されていますので、ランニング後の栄養補給や、お土産にピッタリです。
その他、小さいですが、カレーやそばなどを提供している食堂もあります。
トイレも比較的新しく、清潔です。
このコースの特徴
路面は全て舗装されています。
総距離は約26kmで、高低差は488mです(グーグルマップによる)。
山道になりますので、熊鈴は必ず携帯してください。
また、一部区間には自販機がありますが、補給場所はないと思って頂いた方がいいです。
水分や補給食などは十分な量を持って走ることをおすすめします。
「釜石広域ウインドファーム」コース
次に、釜石広域ウインドファームの風車を見に行くランニングコースをご紹介します。
終点・起点は、「山口の水車」です。
山口の水車は、遠野を紹介するパンフレットなどによく出てきており、遠野の原風景のひとつです。
山口の水車の前には駐車場とトイレがあります。
売店や自販機などはありませんし、コースの途中にも補給場所はありませんので、水と補給食は事前に準備し携帯しましょう。
走った後は、近くにあるたかむろ水光園で汗を流すのもおすすめです。
このコースの特徴
路面は、後半に砂利道になりますが、普通のランニングシューズで十分対応できます。
総距離は約26.5kmで、高低差は666mです。
山道になりますので、熊鈴は必ず携帯してください。
途中に補給箇所はありませんので、必ず水と補給食を携帯してください。
どちらのコースも山道を走るコースです。
2023年は熊に人が襲われる被害が多発しています。
十分に注意してください。