遠野銘菓「明がらす」はランニングの補給食としても最適

遠野銘菓「明がらす」はランニングの補給食としても最適

ランニングは多くのエネルギーを消耗します。

個人差はありますが、ハーフマラソンで1,200kcal程度フルマラソンで2,500kcal程度エネルギーを消費します。

成人男性の1日に必要なエネルギー量は2,200kcal程度農林水産省)と言われていますので、エネルギー消費量の大きさが分かるのではないでしょうか。

そこで、ランニング時に必要になるのが補給です。

10km程度であれば無補給でも走り切れる方が多いですが、長い距離をパフォーマンスを維持しつつ走破するためには、補給が重要になります。

ここでは、ランニング時のエネルギー使用について解説する共に、補給食として遠野銘菓「明がらす」をご紹介します。

ランナーのエネルギー源は糖質

ランナーに限らず、人が活動するために使用しているエネルギー源は糖質と脂質です。

ウォーキング程度であれば脂質をエネルギー源として使用しますが、ランニング時のエネルギー源は主に糖質です。

食事により摂取した糖質は、筋肉や肝臓でグリコーゲンとして蓄えられます。

筋肉量などにより個人差がありますが、体内に貯蔵できるグリコーゲンは、1,500kcal~2,000kcalと言われています。

よって、ハーフマラソン以上の距離になると、体内に貯蔵しているエネルギーだけでは不足するおそれがあります。

エネルギー使用量のおさらい

  • ハーフマラソン:1,200kcal
  • フルマラソン:2,500kcal

そこで、補給が重要になる訳です。

ランニング時にエネルギーが枯渇するとどうなるか

ランニング時にエネルギーが枯渇した状態を「ハンガーノック」と言います。

ハンガーノックになると、手足がしびれたり、体がうまく動かせなくなるほか、ひどい場合は意識を失うこともあります。

また、ハンガーノックになった後でカロリーを摂取しても、すぐに回復しません。

エネルギーに変換されるまでに時間がかかるからです。

ハンガーノックになる前の補給が重要です。

ランナーの補給食として遠野銘菓「明がらす」が最適な3つの理由

ランニング時のエネルギー源は主に糖質ですから、糖質を補給する必要があります。

ランニング時の補給と言えば、エネルギージェルを思い浮かべるランナーも多いでしょう。

携帯性に優れ、少量でも100kcal程度のエネルギーを摂取することができます。

ただ、少量で高カロリーに仕上げるため、一般的にエネルギージェルはとても甘く作られており、味が苦手な方も少なくないのではないでしょうか。

摂取する際に手に付着してベタベタになるのも嫌ですよね。

価格も1個300円程度するものが多いので、大事なレースの時だけ使うという方もいるでしょう。

そこで、私がランナーの補給としておすすめするのが、遠野銘菓「明がらす」です。

明がらすは「米粉」と「ごま」と「くるみ」を使った岩手県遠野市のお菓子

明がらすは、岩手県遠野市で作られているお菓子です。

原料は、「米粉」と「ごま」と「くるみ」に、砂糖を加えたものが標準です。

明がらすは、元々は「くるみ糖」という名で作られていましたが、遠野市中央通りにある「まつだ松林堂」の二代目が「明がらす」と命名したとのことです。

日の出かまぼこのようなお菓子の外型を明け方の空の様子に見立て、お菓子に入っているクルミの切り口がカラスが飛んでいるように見えることから、「明け方の空を飛ぶカラス」すなわち「明がらす」と名付けたものでございます。ゴマは遠くを飛ぶカラスやスズメの姿を表しております。

まつだ松林堂HP

明がらすは、「まつだ松林堂」の他にも、遠野の複数のお菓子屋さんで作られています。

では、明がらすがなぜランナーの補給に最適なのか、解説します。

理由1|主な原料が糖質かつクリーン

明がらすの原料は、お店によって若干異なりますが、次のものは共通で使用されます。

  • 米粉
  • ごま
  • くるみ
  • 砂糖(水飴含む)

これに、澱粉や小麦粉、きな粉などが加えられることもあります。

ごまやくるみは彩りや風味としての役割が大きいので、基本的には「甘いお餅」です。

つまり、原料は「炭水化物」=「糖質」ですから、ランナーのエネルギー源になり得ます。

お店によって異なりますが、カロリーも1個当たり70~80kcal前後ですので、補給として十分役割を果たせるでしょう。

また、エネルギージェルと異なり添加物等を一切使用しておらず、クリーンであることも嬉しいですね。

理由2|携帯性に優れ手も汚れずゴミも少ない

明がらすは、お店により若干異なりますが、概ね5cm✕4cm程度で厚みが6~7mm程度であり、重さも1個当たり25g程度と非常にコンパクトです。

また、一つずつ個包装されていますので持ち運びにも困りません。

包装は薄い紙であり、食べた後のゴミも小さく丸められます。

明がらす自体の表面を直接触れば多少ベタつくかもしれませんが、包装紙の上から触れば手も汚れません。

ただ、お店によっては包装紙で包んでいるだけの場合もありますし、水を弾くものではないため、ジップ付きの保存袋に入れて携帯するのがいいでしょう。

理由3|コスパに優れる

明がらすは、非常にコンパクトなパッケージであるにも関わらず、1個あたりのカロリーは70~80kcalあります。

価格は1個当たり60円~80円程度であり安価です。

私がよく使用しているエネルギージェルのマグオンと比較してみましょう。

明がらす(まつだ松林堂)マグオン(アップルフレーバー)
カロリー76kcal120kcal
1個当たりの価格(税込)83円(6個入の場合)302円(単体購入)
1kcal当たりの価格1.1円2.5円
まつだ松林堂の明がらすを代表として比較しています

こうやって比較すると、明がらすのコストパフォーマンスの高さが分かりますね。

マグオンを含めたエネルギージェルには、エネルギーの補給以外にもミネラルやカフェインなどを摂取できるメリットがありますので、一概に明がらすが優位とは言えませんが、検討の余地があるのではないでしょうか。

明がらすを食べ比べ|ランナーにおすすめは「たからや菓子店」

遠野には、明がらすを製造しているお菓子屋さんが複数あります。

今回は、道の駅「遠野風の丘」で販売されている4店舗の明がらすを比較し、私がランナーにおすすめするものをご紹介します。

道の駅「風の丘」で販売されている明がらすは、次の4店舗のものです。

  • まつだ松林堂
  • たからや菓子店
  • 鶴乃屋
  • 竹林堂

同じ明がらすでも、味や食感が異なります。

それぞれの明がらすの特徴は次の表のとおりです。

竹林堂まつだ松林堂たからや菓子店鶴乃屋
もちもち度(順位)
甘さ(順位)
携帯性
カロリー67kcal76kcall88kcal84kcal
価格(税込)75円
(6個入袋453円)
83円
(6個入袋500円)
54円
(6個入袋324円)
75円
(10個入袋750円)
1kcal当たりの価格1.1円0.9円0.6円0.9円
ハゲカケらんなー調べ

4店舗の明がらすのうち、私がランナーにおすすめするのは「たからや菓子店」です。

味については好みがありますが、個人的に最もバランスの取れた味に感じました。

ほどよい甘さなので、食べた後にそこまで水分を欲しません。

また、カロリーが最も高く、圧倒的なコスパの高さも光ります。

88kcalを54円で摂取できるのは魅力的です。

ただ、包装が紙をくるっと巻いただけですので、食べやすい反面、持ち運んだ場合の衛生面に不安があります。

竹林堂の商品はカロリーが低めですので、補給としては物足りないかもしれませんが、たからや菓子店以外の商品でも補給としての役割を果たしてくれるでしょう。

明がらすはオンラインショップでも購入できます

ランニング時の補給食にも適した遠野銘菓「明がらす」は、遠野市内であればどこでも買えます

市内には、道の駅「風の丘」で販売している4店舗の他にも、明がらすを製造・販売している店舗があります。

また、市内のスーパーや土産物店などでも購入できます。

と言っても、なかなか遠野まで来れないという方が大半でしょう。

実は、明がらすはオンラインショップでも購入できます。

オンラインショップで購入できるのは、まつだ松林堂の明がらすです。

まつだ松林堂のオンラインショップの他、道の駅「遠野風の丘」のオンラインショップで購入できます。

ハゲカケ
ハゲカケ

まつだ松林堂の明がらすは、ふるさと納税の返礼品にもなっていますよ。

まとめ|エネルギージェルが合わない方はお試しを

ランニング時のエネルギー補給は、特に長い距離を走る場合はパフォーマンスの維持に重要です。

エネルギージェルを補給として用いるランナーも多いですが、甘すぎる味や手がベタベタになることに不満を持っている方も多いのではないでしょうか。

そんなランナーにとって、遠野銘菓「明がらす」が手助けしてくれるかもしれません。

ハゲカケ
ハゲカケ

最近は、20km以上走る場合は、明がらすを1~2個携帯しています。

賞味期限が1周間程度と日持ちしないので、すぐに消費できない場合は、多少風味は損ないますが冷凍しておくといいでしょう。

ただ、塩分やミネラルは含有していないので、塩タブなどと併用する必要があります。