ランニングは、家族がいる方にとって続けにくい趣味です。
なぜなら、一定のまとまった時間がないとできないからです。
ゲームなどであれば、少し時間が空けば「ちょっとだけ」できますし、移動せずに家の中でできます。
しかし、ランニングは「ちょっとだけ」ができません。
正確に言えば、「ちょっとだけ」することはできなくはありませんが、それでは満足できませんし、ランナーとしてのレベルを上げることは難しいです。
平日は一日中仕事に追われ、週末は家族との時間に充てる。
なかなかランニングする時間を確保できないランナーも多いことでしょう。
ランニングをする時間を確保できている方でも、走っている時に後ろめたい気分になる方もいるのではないでしょうか。
そこで、御提案です。
家族みんなでクラフトフェアに出かけてみませんか。
ここでは、クラフトフェアとは何か、クラフトフェアがなぜランニングの時間を確保することに繋がるのかを解説します。
クラフトフェアは個人作家のオリジナル作品が集う場所
クラフトフェアは、簡単に言うと、「個人の作家が、自ら作成したオリジナル作品を販売するイベント」です。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、個人でアクセサリーや小物、雑貨、服などを制作している方はかなり多いです。
私の妻もその一人。
ただ、個人の作家は、自分の作品を販売する場所が限られます。
店を構えるにはコストがかかりますし、インターネットでの販売はオリジナル作品にはあまり適しているとは言えません。
大量生産品であれば、素材や性能、サイズなどの仕様を表記すれば事足りるのですが、オリジナル作品は、質感や色味などの詳細(ディテール)や感覚(ニュアンス)が重視されるからです。
画面上では、作品が持っている魅力を十分に伝えることが困難であり、値段の安い大量生産品が選択されてしまいがちです。
一方で、他人が持っていないオリジナル作品を求める消費者も多いです。
作品を販売する場所を求める個人作家と、オリジナル作品を求める消費者をマッチングするのが「クラフトフェア」です。
クラフトフェアがランニングの時間を確保してくれる理由
なぜ、家族でクラフトフェアに行くとランニングの時間が確保できるのか。
結論は、「家族がクラフトフェアを楽しんでいる時間を、自分のランニングに充てる」のです。
言いたいことは分かります。
「別にクラフトフェアじゃなくてもいいんじゃないか」と思いますよね。
私がクラフトフェアをオススメする理由は次の3つです。
- まとまった時間を確保できる
- 飲食ブースがある
- ロケーションが良いことが多い
順番に解説していきます。
クラフトフェアはまとまった時間を確保できる
クラフトフェアには、多種多様なジャンルの作品が顔を揃えます。
似たようなものがあったとしても、全く同じ商品はありません。
来場者とすれば、ひとつひとつの商品をじっくり見て回ることになります。
また、イベント主催者としても多くの出店者を確保しないと収益を上げられませんので、一定数の店舗が出店します。
つまり、見て回るのに時間がかかります。
クラフトフェアの規模によっては、1日では廻り切れない場合もあるかもしれません。
家族がクラフトフェアを見て回る時間は、あなたがランニングを楽しむのに十分でしょう。
クラフトフェアには充実した飲食ブースがある場合が多い
クラフトフェアを見て回るには時間がかかります。
来場者は歩き回りますので、喉も乾けばお腹も空きます。
そこで重要になるのが飲食ブースです。
クラフトフェアには、特徴的な飲食物を提供する店舗が出店している場合が多いです。
飲料では、自家焙煎のコーヒーや、クラフトコーラ、自家製果実シロップのソーダ割など、普段あまり目にしないものが並びます。
食べ物では、地元の素材を使用したお弁当、アレルゲンフリーのお菓子やビーガン料理など、何を食べようか迷うほどです。
クラフトフェアを楽しむ家族にとってだけではなく、ランニングを終えたあなたにとっても、飲食ブースは十分楽しめることでしょう。
クラフトフェアはロケーションを重視している
クラフトフェアには多くの店舗が集まりますので、一定の広さが必要です。
また、イベントの雰囲気づくりのため、ロケーションも重視されます。
このことから、クラフトフェアの会場は、郊外にある広場など開放感のある場所が選定されます。
さて、ランニングに適した環境を考えてみましょう。
街中で人をすり抜けながら走るよりは、郊外の自然に囲まれた、広々とした空間を走りたいと思う方が多いのではないでしょうか。
つまり、クラフトフェアの会場周辺には、ランニングに適した環境が整っているということです。
家族をクラフトフェアの会場に送り届けた後、すぐに走り出すことができるのです。
クラフトフェアは全国各地で開催されています
ランニングとクラフトフェアの親和性が高いことは分かったけれど、クラフトフェアがいつ・どこで開催されているか分からないという方も多いでしょう。
実は、クラフトフェアは、全国各地で頻繁に開催されています。
「クラフト フェア ○○(お住いの県名)」で検索すれば、主なイベントは調べられるでしょう。
なかなか、全てのイベントが網羅されているサイトはないのですが、大阪府吹田市にある「つう工房」さんのHPには、全国のクラフトフェアの出展者向けの募集情報が掲載されています。
出店者募集情報ではありますが、開催月別に情報がまとめられていますので、直近に開催されるイベントも探せますので、おススメです。
岩手県内で開催されるクラフトフェアをご紹介
私の住む岩手県内のクラフトフェアの情報をまとめました。
- 土澤アートクラフトフェア
- 岩手県内で最大級のクラフトフェアで、かつ2008年から続く歴史のあるイベントです。
毎年春(5月)と秋(10月)に開催されます。
会場は、花巻市東和町土沢商店街・萬鉄五郎記念美術館前。
出店者数は300店舗以上。
田舎町なので、周囲は田畑が広がります。
近くに東和温泉があり、ランニングの後にお風呂に入ってさっぱりできるのも嬉しいです。
- 北のクラフトフェア
- 2022年に初めて開催されたイベントで、10月に開催されます。
会場は、岩手公園(盛岡城跡公園)芝生広場。
出店者数は120店舗程度。
盛岡市内の中心部ではありますが、30万人弱の地方都市でありそんなに人が多くありません。中津川の河川敷沿いに歩道が整備されていますので、そこを走るのもおススメです。
- おおふなとクラフトワーク展
- 沿岸の大船渡市で開催されるイベントで、2月に開催されます。
会場は、大船渡市民文化会館(リアスホール)。
屋内での開催で、出店者数は60店舗程度。
冬季の開催ではありますが、沿岸部では雪はほとんど降りませんので、走るには問題ありません。
また、沿岸部なので寒すぎるとうこともありません。
- 一関ハンドクラフト展
- 岩手県南部の一関市で開催されるイベントで、時期も会場も不定期です。
年に数回開催されます。
会場によって出店者数は増減します。
- クラフトparkたかまつ
- 盛岡市のこがねパーク高松(旧盛岡競馬場)で5月に開催されます。
出店者数は200店舗以上。
普段は、こがねパーク高松内でランニングできますが、イベント当日は難しいでしょう。
隣に高松の池があり、その周囲(1周約1.4㎞)を走りましょう。
- 西和賀クラフトマーケット
- 秋田県との県境、西和賀町で6月に開催されます。
会場は志賀来ドーム&志賀来ロッジ。
出店者数は約70店舗。
西和賀は、どこでも気持ちよく走れます。自然が満載です。
西和賀は、湯の町。近くには温泉施設もありますよ。
- 岩手町クラフト市
- 2019年に第1回が開催された、新しいクラフトフェアです。
第1回は11月に。第2回以降は9月に開催されています。
会場は、岩手町大町商店街。
出店者数は100店舗以上。
- and CRAFT
- 盛岡市中央公園イベント広場を会場に、10月に開催されます。
出店者数は50店舗程度。
北上川の河川敷を走るのがおススメです。
- 夏油てしごと市
- 北上市の夏油高原で、10月に開催されます。
出店者数は100店舗以上。
秋の夏油高原を満喫できます。
キャンプ場もありますので、家族でキャンプするのもいいですね。
近くには温泉施設もあります。
まとめ
クラフトフェアとランニングの親和性をご理解頂けたでしょうか。
クラフトフェアを家族が見て回る時間は、あなたがランニングを楽しむのに十分でしょう。
また、クラフトフェアには特徴のある飲食ブースが用意されており、ランニング後も楽しめます。
クラフトフェアの会場はロケーションも重視されており、イベント会場の周辺は、ランニングする環境にも適しています。
家族想いのランナーの皆さん。
家族とランニングの両立のために、クラフトフェアに出かけましょう。
2023年11月23日(木・祝)に、私が住む岩手県遠野市で「なにがしMARKET」が開催されます。
場所は、こども本の森遠野「いちの蔵」です。
手作りの商品を中心に販売している「なにがし雑貨店」というお店が主催するイベントです。
ぜひ、ご家族でお越しください。