ランニングを始めて、ある程度走れるようになってくると欲しくなるのが、ランニングウォッチです。
ランニングウォッチにはGPSが内蔵されており、ランニングの経路を捕捉してくれる他、今走っているペースや心拍数などを表示してくれます。
また、最近のモデルでは、スマートウォッチと同じように、スマートフォンと繋ぐことで、メールや電話などが届いたことを通知してくれる機能や決済機能まで付いているものもあります。
ただ、このランニングウォッチの購入を躊躇わせるのが、価格です。
ランニングウォッチのメーカーとして有名なGarminのモデルを見ると、最も安価なモデルでも3万円程度します。
一方で、スマートウォッチにもGPSが搭載されているモデルがあり、ランニングの経路やペースを表示してくれるものがあります。
価格もランニングウォッチよりも安く、1万5千円前後で購入できるものもあります。
「え、じゃぁこっちでいいじゃん」と考えたハゲカケらんなーこと私は、1年半ほど前から、Xiaomiから発売された「Redmi Watch2 Lite」を使用してきました。
そして、最近、後継機種である「Redmi Watch3」に買い替えたところです。
ここでは、スマートウォッチのランニング機能の使い心地と、私が使用してきた2機種について、ランナー目線で比較していきます。
スマートウォッチのランニング機能で初心者は十分満足できる
最初に、スマートウォッチのランニング機能についてご紹介します。
私が使用してきたXiaomiの2機種では、次のような情報を取得できます。
- ランニング時間
- 距離
- ペース
- 消費カロリー
- 平均心拍数
- 歩数
- ケイデンス(一分間あたりの歩数=ピッチ)
ランニング時間と走行距離については、ランニング中もスマートウォッチの画面ですぐに確認できます。
また、1km毎にスマートウォッチが振動し、走行距離とその区間のペースを教えてくれます。
ただ、どちらの機種にも言えることですが、ランニングペースをリアルタイムで確認するには不向きです。
一応、表示はされているのですが、表示されているペースと実際のペースには乖離があるように感じます。
よって、ペースを常に確認しながら走りたいという方には、スマートウォッチは不向きと言えるでしょう。
一方で、とりあえずランニング記録を取りたい初心者の方や、1km毎のペースが分かればそれでいい方など、ライトな使い方であれば、高価なランニングウォッチではなくスマートウォッチで十分満足できます。
【Redmi Watch3】と【Redmi Watch2 Lite】の比較
それでは、これまで私が使用してきたXiaomiの2機種について比較していきます。
なお、製品の細かな仕様についてはXiaomiのHPでご確認ください。
基本的な性能は【Redmi watch3】が高い
【Redmi Watch3】は【Redmi Watch2 Lite】の後継機種ですから、基本的な性能は【Redmi Watch3】が高いのは当然です。
その中でも、私が使用していて大きく違うと感じたのは次の2点です。
- 持ち上げてスリープ解除の精度
- スマートフォンとの接続の精度
持ち上げてスリープ解除の精度
「持ち上げてスリープ解除」とは、通常時はスリープしていて、時計を見るような仕草をするとスリープが解除されるモードのことです。
【Redmi Watch2 Lite】にもこの機能が付いていたのですが、如何せん反応が悪くてスリープが解除されないことが多く、結局ボタンを押してスリープ解除をしていました。
ランニング時は、走りながらボタンを押す必要があり、それが大きな不満点でした。
しかし、【Redmi Watch3】は、「持ち上げてスリープ解除」の精度がかなり向上し、スリープが解除されないことがほぼなくなりました。
スマートフォンとの接続の精度
スマートウォッチは、スマートフォンと接続することで、設定したアプリの通知の他、その内容を見ることができます。
ただ、【Redmi Watch2 Lite】はスマートフォンとの接続の精度が悪く、通知をうまく表示してくれない場合が多くありました。
一方で、【Redmi Watch3】は通知をしっかり表示してくれますし、スマートウォッチで確認できる内容も【Redmi Watch2 Lite】よりも多くなっています。
例えば、LINEを例にすると、【Redmi Watch2 Lite】ではトークの内容がごく一部しか確認できませんでしたが、【Redmi Watch3】ではスマートウォッチで読める範囲が多くなっています。
ランニング時の表示は【Redmi Watch2 Lite】の方が分かりやすい
この2機種は、ランニングの時間や距離、ペースをランニング中に確認できますが、表示内容が異なっています。
大きく異なるのが、1km毎の表示の内容です。
この2機種は、1km毎にランニングの総走行距離とその区間の平均ペースを教えてくれるのですが、ペースの表示方法(単位)が異なります。
- 【Redmi Watch2 Lite】:min/km
- 【Redmi Watch3】:km/h
この違いおわかり頂けますでしょうか。
【Redmi Watch2 Lite】は、その区間の1kmを何分で走ったかが表示されるのに対し、【Redmi Watch3】はその区間のペースで1時間走ったら何km走れるか(つまり、時速)が表示されるのです。
よって、【Redmi Watch3】では、その区間のペースを瞬時に把握することができないのです。
これは、ランナーにとって大きなマイナスポイントです。
よって、ランニング時の使用感としては【Redmi Watch2 Lite】に軍配が上がります。
まとめ
【Redmi Watch3】と【Redmi Watch2 Lite】は、GPSが搭載されており、どちらもランニングの記録を取ることができます。
スマートウォッチとしての使用感は、やはり最新の【Redmi Watch3】が上ですが、ランニング時の使用感は、ランニング中の表示の違いから【Redmi Watch2 Lite】が上です。
ランニング中のペースを特に気にしていない方や、単にランニングの記録を取ることが目的の場合は、【Redmi Watch3】でも良いでしょう。
ただ、2機種とも、ランニングウォッチではなくスマートウォッチであるため、ランニング時に確認できる内容や精度に問題がありますので、ランニング中に正確なデータを確認したい場合は、ランニングウォッチの購入をオススメします。