雲海って幻想的な光景ですよね。
ただ、雲海が見られる場所は限られていますし、毎日出るものでもないため、なかなか見られる光景ではありません。
人生で一度は見てみたい光景のひとつという方もいるのではないでしょうか。
実は、岩手県遠野市は雲海を見られる場所なのです。
ここでは、遠野で雲海を見られる条件を解説するとともに、遠野の雲海鑑賞スポットを含んだランニングコースをご紹介します。
遠野で雲海を見るなら秋がおすすめ
雲海は、「水蒸気の量」が多く「気温の変化」が大きいときに出やすくなります。
暖かく水蒸気を多く含んだ空気が冷やされると、空気に含みきれなくなった水蒸気が雲になり、雲海が発生します。
「水蒸気の量」は雨が降れば多くなりますが、「気温の変化」の大きさは地形に起因します。
遠野は北上山地に囲まれた遠野盆地にあります。
盆地は、日中の暖かい空気は周辺の山に遮られて滞留し、夜間は周辺の山から冷たい空気が降りてくるため、1日の中での気温差が大きくなります。
このことから、遠野は雲海が発生しやすい場所と言えます。
一年の中でも、一日の気温差が大きい季節は、春と秋です。
よって、遠野で雲海が発生しやすい条件は次のとおりです。
- 季節は春か秋
- 雨が降った翌日の晴れの日の朝方
住民の感覚としては、秋の方が日中の湿度が高く、朝方の冷え込みが強いように思います。
実際、雲海は秋の方が発生の頻度が高く感じられます。
9月下旬から11月(雪が降る前)までが遠野の雲海シーズン最盛期!
2023年秋シーズンは、9月25日に初雲海発生。
雲海鑑賞スポットの代表は「高清水展望台」
遠野の雲海鑑賞スポットとして挙げられるのは「高清水展望台」です。
この場所は、遠野市街から北西にある高清水高原にあり、遠野盆地を一望できます。
この展望台は、斜面に突き出して設置されているので、眼前を遮るものがありません。
雲海だけではなく、絶景スポットとしても人気です。
遠野駅から車で30分弱の場所にあります。
標高が797mと高いので、冬季間(12月上旬から5月上旬頃)は雪のため通行止めになります。
通行止めの期間は年によって変わりますが、遠野市観光協会や遠野市のホームページでアナウンスがありますのでご確認ください。
絶景鑑賞ランニングコースをご紹介
最後に、「高清水展望台」を含むランニングコースをご紹介します。
コースの発着は遠野駅です。
距離は23kmで獲得標高は573mです。
高清水展望台までは、かなりの急勾配の激坂を登らなければなりません。
坂の勾配としては反時計回りのコースの方が若干緩いですが、どちらも厳しいコースです。
山道になりますので熊鈴は必ず携帯してください。
また、高清水展望台にはトイレや売店等はありませんので、携帯トイレや補給は持参しましょう。
登りが厳しいので、ランナーのレベルによりますが、遠野駅から1時間30分~2時間程度は見ておいた方がいいでしょう。
激坂を登りきった後の絶景は、格別ですよ。